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    志人、インタビュー!

    • 2012.03.30 Friday
    • 17:00




    「Here is the creater's birth place」

    この時代に表現する事にひたすら情熱を注いだ若者たちが集い、形成されたインディペンデント・アーティスト集団TempleATSの看板アーティスト、降神(志人、なのるなもない)のMCであり、詩人、表現者である、志人氏が、

    3月14日に、Triune Gods(志人 x Bluebird x Scott Da Ros)のリリースで知られるインディペンデント・レーベルGranma Music Entertainment.より、待望の新作アルバム「Zymolytic Human ~ 発酵人間 ~」を発表しました。



    降神、台頭以来、ヒップホップ・ファンのみならず、様々な方面から、高い支持を受け、近年では、文化や芸術とも精通した

    音楽作品のリリースや国境を越えた多国籍ユニットTriune Gods(志人 x Bluebird x Scott Da Ros)での活動、

    海外でのライブなど、その活躍の場は、更なる広がりを魅せ、

    昨年、リリースされた「微生物EP」においては、生産枚数を瞬く間に完売させ、その後の志人氏への称賛の声は非常に高く、

    その魅力は、著しい成長と進化を証明する事となりました。



    そんな期待の膨らむ中、志人氏の新作アルバム「Zymolytic Human ~ 発酵人間 ~」発表となり、

    shabby sic ポエトリーでは、そんな志人氏に、音楽を通して表現するようになったきっかけから、

    新作アルバム「Zymolytic Human ~ 発酵人間 ~」について、製作に対する、内なる望む姿勢についてまで、

    様々なお話を聞かせて頂きました。



    shabby sic ポエトリー(以下:s)始めに、音楽を通して表現するようになったきっかけを教えてください。



    志人:そうですね。初期衝動というのは幼い頃に自分の声をカセットテープで録音して再生してみた時に、

    普段自分が聴いている自分の声と全く違ってなんだか気持ち悪かったのを憶えています。

    それから私は自室にテレビやテレビゲームなど一切持っていなかったので、ラジオでテレビ番組を聴いて、全て想像して、

    小学校のクラスの話題について行こうと努力していましたが、全く無理だったのを憶えています。

    音楽と言うものに出会ったのは、小学校の頃にピアノを弾けないながらも弾いていたり、コルネット、トランペット、

    ユーフォニウムをブラスバンドで担当していました。どれも真剣に取り組んでいたとは言えませんが。

    本格的に音を通して人生まで変わってしまう程の出会いとなったのは、

    やはりTempleATSの面々と出会った頃からでしょうか。



    s:カセットテープの録音は、僕も幼い頃、やりました。

    自分の声を、初めて、客観的に聴いた時は、俺、こんな声してないぞって思いましたね。

    たまゆらのメーキング映像でも映っておりましたが、志人さんの鍵盤を弾く姿が、すごく印象的でした。



    s:TempleATSの皆さんとの出会いは、志人さんにとって、どのような影響があったのですか?



    志人:私にとっては皆は恩師でもあり、自分の人生を大きく変え、逆に考えれば人生を変えずに素直にありのままに

    生きて行く事を肯定してくれた最愛の人達だと思います。そして、物事には両面性はありますが、

    時にとんでもない角度から物事を感じる事によって新たな気付きが溢れている事を、考えるよりも

    感じる事の大切さを教えてくれた人達です。



    s:そうなんですね。人生において、周りの方の影響は、すごく大きいと思いますし、自分の事を理解して、

    肯定してくれる存在は、かけがえのない大切な存在だと思います。

    感じる事の大切さは、TempleATS作品を通して、全ての作品に、それぞれの味わい深さがあると思います。

    作っている皆さんのそんな人間性が、滲み出ているのかもしれませんね。



    s:志人さんのスタイルには、独自のモノがあると思うのですが、自分では、どのように考えていますか?

    また、それは、変化していますか?




    志人:自分では自分の事は良くわからないですね。 鏡が無かったら「わたし」という想いも無かったと思いますから。

    ですので、鏡の様な友人に私を照らし合わせて日々、学ばせて頂いております。「変化」ではなく「学び」はあると思います。 一生学んで行きたいと思っております。



    s:そうなんですね。すごく、魅力的な感性だと思います。



    s: 今作「Zymolytic Human ~ 発酵人間 ~」、「Montreal Project」とは、どのような事を指しているのですか?



    志人:まず「Montreal Project」とは、北米モントリオールの音楽家、芸術家と日本の表現者との交流が

    主軸にあると思います。モントリオールという芸術の街には、本当に素晴らしい芸術家、音楽家、表現者が沢山居ます。

    そんなモントリオールの表現と日本の表現の融合。ですのでこれからも歩み寄り、

    ワクワクする様な面白い事をどんどんとやって行きたいですね。カナダはかなり

    芸術にも理解がある国ですが、日本はその点では大変遅れている国だと思います。

    国を相手取った形でも日本をうならせる、ワクワクさせる企画で子供心を忘れずに

    眉間に皺を寄せた無関心な大人達を動かして行きたいですね。



    s:「Montreal Project」、そうなんですね。発想から行動、実現まで、中々、実行できる事ではないと思いますし、

    こうして、形になったのも、志人さんだからこそ、できた事のようにも思います。

    10年後、20年後と続けていく中で、世の中の考え方も、変わるかもしれませんね。

    これからも、ワクワクするような面白い企画を、楽しみにしております。



    志人:次に、「Zymolytic Human ~ 発酵人間 ~」ですが、本作は1曲(Mongoika aka T.Contsu作曲の3曲目 一物全体)を除いては全てモントリオールの音楽家達と制作した楽曲です。

    アルバム自体は、「腐敗」と「発酵」、「自然」と「不自然」に着眼したコンセプトアルバムになっております。

    先に発表致しました「微生物EP」からの流れで、「微生物EP」ではよりミクロな微生物達の世界の一端を、

    「発酵人間」ではよりマクロな母体である「人間」という視点で作詩を試みました。端的に申し上げますと、

    「自然」と「不自然」を日々見落としがちな大切な一刹那の中で見極め、「腐敗」せずに「発酵」して行く様な道を

    選び生きて行こうとする"人でなし"が"人として""人となり"ゆく過程を描いた作品だと思います。



    s:物理的要素から繰り広げられる、文学的な音楽小説のようにも、感じますね。

    「微生物EP」からの流れで、「発酵人間」の製作に、ミクロからマクロというテーマーの意向があったことには、驚きました。

    脱帽です。



    s:今作のプロデュ—サ—、参加アーテイストについて、教えてください。



    志人:1曲(Mongoika aka T.Contsu 作曲の3曲目 一物全体)を除いては全てモントリオールの音楽家達と制作した

    楽曲です。



    1.自然生 〜 何処へにも行かず此処で踊れ 〜 作曲 y.p.l / Eric Gingras

    y.p.l /とEric GingrasはHeliodromeというグループに所属している音楽家です。Ericとは本作品の制作の旅で

    最も長く時間を過ごした重要人物です。アルバムの表ジャケットの私の後ろでウッドベースを弾いているのがEricです。

    y.p.lを僕らは"パスカル"と呼んでいて、TriuneGodsのSameTrainでもカットギターで参加してくれています。二人とも深い信頼と尊敬の念を寄せる人物です。



    2.狐の嫁入り 〜 神様が棲む村のうた 〜  作曲 y.p.l / Eric Gingras

    この曲も上記の二人、y.p.l / Eric Gingrasが作曲して下さいました。 



    3.一物全体 〜 輪廻転生・生命流転 〜

    作詞 志人、Jesse Dangerously、Thesis Sahib、bleubird

    作曲 Mongoika スクラッチ DJ Ken-One

    Jesse DangerouslyはカナダのHalifax、Thesis SahibはカナダのLONDON、bleubirdはアメリカのFlorida出身のMCです。Jesse Dangerouslyとは北米でbleubirdの運転するfreebird号というキャンピングカーツアーの際に

    出会いました。Thesis Sahibは画家でもあり、芸術家でもあります。私はLONDONにある彼のアトリエで

    しばらく共同生活をしていました。bleubirdは言わずもがなTrue Friend from TriuneGodsです。

    Mongoikaは言わずもがなMongoikaです。戸田画伯の変名です。Mongoika名義というのはかなりレアですから、

    彼の本気度が伺えます。"Dope MC only"と盤面に書かれたCD-Rを出国前に渡されまして、現地で出会った本物のMCにだけ聴かせて、楽曲を作って来て欲しいと言われました。普段は辛口のMongoika師ですが、

    「一物全体」(7inchの時のタイトルは:Moksa only)を制作し終えた後の視聴会では、喜んで頂けました。 

    DJ KEN-ONEさんは日本人のDJの中でも私自身としては先生と呼んでいいと思える人物です。 

    楽曲参加の快諾をして頂いた時には嬉しかったですね。



    4.遺稿 改 生こう 〜 腐敗地獄・陰 〜 作曲 Scott Da Ros

    Scott Da Rosは言わずもがなTrue Friend from TriuneGodsです。

    本作品「発酵人間では幾つものサウンドエフェクトで私の世界観を引き出して下さいました。心より感謝しております。



    5.人間復興 〜 蘇・黄泉帰り 〜 作曲 Kid Koala Cuts by DJ Qbert

    楽曲はNinja TuneからKid Koalaです。 スクラッチソロでの参加は生きる伝説 DJ Q-bertです。

    この人選はいくつもの奇跡の元で実現しました。紹介して下さったScott Da Rosには感謝の念を申し上げます。



    6.満月 〜 中庸 〜 作曲 Sally Paradise

    「微生物 EP」でも参加してして下さったSally Paradiseはモントリオールの音楽家の中でもかなりの異端児です。

    この楽曲はSally Paradiseのキャトリーンという女性が作曲しました。 

    バンドバージョンもありますが、本作品には収録されておりません。

    「微生物EP」に収録されています。



    7.身土不二 〜 恐悦至極・陽 〜 作曲 Scott Da Ros / 志人

    この曲は、私自身が竹で出来た笛の音と自身の声をループステーションでループさせて、

    BossのGigaDelayを使いエフェクト処理し、焚き火の音を織り交ぜて作曲しました。

    曲中の詩の中で出てくる「あなた」とは、私は「木々」を指しています。読み取れましたでしょうか?

    そこに、Scottがサウンドエフェクトを加えてくれました。



    8.新月 〜 心の宇宙 〜 作曲 Sally Paradise

    Sally Paradiseです。 これはSally Paradiseの主要メンバー、キャトリーン、チーがメインで作曲して下さいました。

    ローファイなSally Paradiseの世界が全開の曲です。Sally Paradiseとは密かに「月の満ち欠け」のアルバムを

    作ろうと思っております。



    9.忘れな草 〜 ひっそり ゆっくり じっくり ぐっすり 〜 作曲 Eric Gingras

    Eric Gingras。彼と私はこの制作の旅で最も長い時間生活を共にした人物です。 1,2曲目にも参加して下さっています。

    彼との生活は修行の様な生活でした。 この楽曲、詩の朗読は一発録音です。Ericがシンセを弾いて、その上で

    私が詩を読みました。ですのでパラのデーターはありません。シンセサイザーも、私の朗読も、一発録音です。 

    深い瞑想の中で出来上がった曲です。



    10.道 〜 たまゆら 〜 作曲 Snailhouse

    Snailhouseという美しいカントリーミュージックを奏でるバンドによる生音の音源です。主にSnailhouseのボーカルの

    マイクと制作しました。彼とも初対面でその日にこの曲を録りました。



    11.発酵人間 〜 回帰 〜 作曲 Deadly Stare

    Deadly StareとはScottとKID KOALAのエンジニアも務めるVIDとの二人組のbeatmakerグループです。

    Deadly Stare名義でインストアルバムも近々発表される様ですよ。楽しみでなりません。

    Sally Paradiseの楽曲のミックスはYAMAAN(TempleATS)が担当して下さいました。

    ローファイな音でしたのでかなり頭を悩ませてしまったと思いますが、とても素敵なサウンドに仕上がっていて、

    凄く嬉しかったです。その他の曲のMIXはScottとVidが仕上げて下さいました。有り難い限りです。

    マスタリングはカナダのエンジニアJ.LaPointeが担当して下さいました。 ありがとうございます。



    s:やはり、収録されているすべての曲が一貫して、「Montreal Project」に、繋がっていますね。

    海外のアーティストさんでは、bleubirdやScott Da Ros、Kid Koala、DJ Qbert、Thesis Sahibについては、音源を聴いたり、本を手にして知っておりましたが、モントリオールには、他にも、素晴らしいアーティストさんが、いらっしゃるのですね。

    今回のインタビューや初回特典に付いている、冊子を読んでいて、すごく、興味が沸きました。

    Kid Koalaさん、DJ Q-bertさんとの「人間復興 〜 蘇・黄泉帰り 〜」の製作のお話は(初回特典の冊子に掲載)、

    人の温かみを感じました。 



    国内のアーティストさんであるDJ KEN-ONEさん、YAMAANさん、Mongoikaさんのお三方については、音源の中で、

    すごく持ち味が、活きていたと思いました。Mongoikaさんの"Dope MC only"という要望の中、

    「一物全体」(7inchの時のタイトルは:Moksa only)を、製作されていたなんて、伝説的な曲ですね。

    以前に、Mongoikaさんから、音源を送って頂いた事があったのですが、頼んでいた音源の中に、紛れ込んでいた、

    まったくMongoikaさんとは関係のない、昭和の歌謡曲7インチレコード「意地悪ねー」が、おまけで同封されていた時は、

    非常に嬉しかったです。シテヤラレました。



    7曲目の「身土不二」 の中で、「木々」をあなたと表現していたのは、目を閉じて、

    じっくり訊いていた時に、わかりました。1点を見つめて、深いところまで、

    掘り下げていったような奥深く、意味深い詩だと思いました。



    s:今作は、Temple ATSからのリリースではなく、Granma Music Entertainment.からのリリースとなりますが、なぜ、Granma Music Entertainment.からのリリースとなったのですか?



    志人:Granma Music Entertainment.の国境を越えた表現活動のコラボレーション、そしてアーティストの持っている

    才能を十二分に引き出す素晴らしい企画に賛同し、レーベルをやっている加藤さん、大谷さんの人柄にも惚れ込み、

    面白いワクワクする企画に挑むことにした訳です。

    Granma Music Entertainment.へのインタビューも私が行いましたので、そのインタビューでも触れていますが、

    アーティストの作品の"番外編"を発表して行きたいというスタンスも面白いと思いました。

    又、「誰になんと言われ様が己の道を貫いている表現者」がお互い好きだったのも、

    TempleATSのスタンスとGranma Music Entertainment.のスタンスが合致する部分もあったのだと思います。



    s:そうだったんですね。本作の主軸となっている「Montreal Project」も、すごく創造的な企画だと思います。

    加藤さん、大谷さんの発想、行動、実現に至るまでの道のりと裏側の人知れぬ苦労に、深い尊敬の念を抱きます。

    TempleATS、Granma Music Entertainment.も、己の道を貫いていると思いますよ。

    これからも、そこは、大切に進んでいってもらいたいです。



    s:今作のアルバムを制作するにあたって、表には出ない裏話などもあったかとおもいます。

    何か、エピソードなどありましたら、教えてください。




    志人:アルバムが完成して、shabby sic ポエトリーの佐藤さんからお電話を頂き、「アルバムほんっとうに良かったです。」

    と言って頂いて、こう言ったインタビューもして頂き、本当に嬉しかったです。 ありがとうございます。



    s:その節は、興奮気味に、電話してしまいして、すみませんでした。

    自分が、興奮した素晴らしいアルバム発表の際に、このようなインタビューをさせて頂いた事、すごく嬉しく思います。

    この度は、ありがとうございました。



    s:これからの活動、今後、どのような音楽を作っていきたいですか?

    志人:今まで通り"学び"の姿勢を崩さずに一歩一歩しっかりと歩んで参りたいと思います。

    よりパーソナルに音楽をつくり続けて行きたいので、畑を耕しながら、野菜を作りながら、星に想いを馳せながら、

    氷瀑した滝を見つめながら、詩を詠み、文を書き記して行きたいです。

    例えば失われて行く"村"の言葉だけで作ったアルバムなど制作してみたいですね。 



    s:すごく人間らしいですね。

    音楽への望む姿勢、方向性に共感しますし、素晴らしいと思います。

    今まで通り、志人さんの活動、これからも、楽しみにしております。



    s: 最後にこのインタビューを読んでくれた方に、メッセージなどありましたら、宜しくお願いします。



    志人:長々と御読み頂きありがとうございます。  

    アルバムの中でお会いしましょう。 



    s:この度は、誠にありがとうございました。





    志人⇒http://sibitt.exblog.jp/

    TempleATS⇒http://templeats.com/

    Granma Music Entertainment.⇒http://www.granmamusic.com/





    <志人 『Zymolytic Human ~ 発酵人間 ~』初回特典冊子、CM映像>





    <志人「Zymolytic Human ~発酵人間~」収録曲 " 道 ~ たまゆら~ "メイキング映像>










    「Zymolytic Human ~ 発酵人間 ~」CD/商品ページへ


    初回入荷分のみ、志人氏の書き下したモントリオール滞在日誌が付きます!



















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